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2023.09.16
COLUMN
養生訓について
こんにちは。
漢方薬・生薬認定薬剤師のまっきーです。
今回は秋の夜長、読書の秋と言うことで健康に関する昔の書物をご紹介します。
【目次】
-1.養生訓とは
-2.養生訓から学ぶその①
-3.養生訓から学ぶその②
-4.養生訓から学ぶその③
-5.今回のまとめ
養生訓とは
みなさんは【養生訓】と言う本をご存知でしょうか?
人生50年という江戸時代に84年の人生を送られた長寿の儒学者、
貝原益軒によって書かれた昔の健康本のようなもので、
どうすれば「健康で長生き出来るか」「健やかに人生を送れるか」という養生法が具体的に示されています。
ここで髪の毛には関係ないと思った方、インナーケアをおろそかにしていませんか?
健やかな人生とは髪の毛にも通じております。
今回はその養生訓の中で、特に毛活に当てはまりそうな名言を3つご紹介します!
毛活に必要なインナーケアの基本中の基本として養生訓からも知識を取り入れてみましょう。
養生訓から学ぶその①
「飲食は飢渇をやめんためなれば、飢渇だにやみなば其上にむさぼらず、ほしいままにすべからず。飲食の欲を恣にする人は義理をわする。是を口腹の人と云いやしむべし」
(飲食をするのは飢えや渇きを抑えるためなので、飢えや渇きがなくなったらさらに暴飲暴食をしてはいけない。食欲のおもむくままに飲食する人というのは、人間として重要な義理も忘れてしまう。これを口腹の人、つまり口とお腹だけでできていて理性のない人と言っていやしむべきである)
腹8分目を心掛け、特に夜はたくさん食べないようにすることが良いそうです。
夜の主食、特にパン・麺類などを減らすところから始めてみましょう。
スイーツや甘いジュース・コーヒーなども控えめに。
食欲のままに食べたいものを食べてはいけないと言うことが綴られています。
養生訓から学ぶその②
「夜書をよみ、人とかたるに三更をかぎりとすべし(中略)深更までねぶらざれば、精神しづまらず」
(夜に読書をしたり、おしゃべりをしたりするのは、遅くとも0時までにするのがよい。夜更けまで眠らないと、精神が静まらないからだ)
現代医学的には、眠る90分前に入浴を済ませるとその後体温が下がり、良い睡眠を得やすくなるとされています。
髪の毛のゴールデンタイムは夜11時〜2時。
この時間にはしっかり睡眠に入るようにしましょう。
養生訓から学ぶその③
「病ある人、養生の道をばかたく慎みて病をば憂ひ苦しむべからず。憂ひ苦しめば、気ふさがりて病くははる。病重くても、よく養ひて久しければ思ひしより病いえやすし」
(病気を持っている人は、適切な養生の方法をしっかりと守り、病気のことをあまり心配しすぎないほうが良い。心配しすぎると気持ちが塞がって、かえって病気が悪くなる。病気が重くても、気長に養生して過ごせば、思っているより病気が良くなるものだ。)
髪の毛のお悩みを必要以上に心配しすぎるとかえって髪の毛に良くありません。
気持ちは前向きに、こつこつと根気よく毛活を続けるようにしましょう。
今回のまとめ
養生訓は300年も前に書かれた書物ですが、現代の私たちにも当てはまる内容が書かれていると思いませんか?
300年もの間で社会や技術は進化しましたが、人間の体や健康の秘訣って実はあまり変わっていないということが分かります。
現代の健康本だけでなく、古典で毛活方法を学んでみるのも面白いですよね。
他にも参考になる名言が多々ありますので、ご興味ありましたら現代訳版などこの秋に手にとってみてください。
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