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2023.09.01
COLUMN
知って得する!秋の養生

こんにちは。
漢方薬・生薬認定薬剤師のまっきーです。
日中は相変わらず暑いですが、だんだんと日が短くなり少しずつ秋の足音が聞こえてきましたね。
今日は東洋医学的にみた秋の養生についてご紹介します。
これを知って秋の季節も悩まず過ごしましょう♪
【目次】
-1.東洋医学的な秋とは
-3.秋の過ごし方
-4.今回のまとめ
東洋医学的な秋とは
秋分の日(2023年は9月23日)を過ぎると、東洋医学的には陽から陰へ変化の時を迎えると言われています。
春、夏に蓄えた太陽のエネルギーを自分の中の容器に貯めていくイメージ。
約2000年前に書かれた漢方の古典「黄帝内経(こうていだいけい)」では、
秋になるとすべてのものの形(容)が定(平)まるという意味から、
秋の3ヵ月のことを容平(ようへい)と言って、秋の養生法を次のように述べています。
「この季節には、鶏の寝起きのように、早く寝て早く起きることであり、心を安らかにして、くやまず精神を落ち着かせて、秋の気が身体を損なうことのないようにし、やたらと動きまわって、肺を冷やさないようにします。これが秋の季節に調和した養生法であります。もし養生法に逆らって、秋の冷えにあたり肺を冷やしたりすると肺を損傷し、冬になって食物を消化しきれずに下痢をしたりします。」
ここで言う肺とは、
- 呼吸機能をつかさどっている臓器としての肺。
- 「気」(エネルギー)の源ともいわれ、呼吸を通じて体内の気を生み出す。身体全体に気を巡らせることで、全身の「元気」を支えています。
- 免疫系の機能や皮膚、鼻の状態にも関わっています。
と、多岐にわたるお仕事をしています。
肺は冷えや乾燥に弱く、この時期デリケートになりやすいのが特徴です。
ちょっとした刺激にも影響を受け、それが冬の不調の原因に。
秋の不養生が髪の毛に影響?
この肺が弱ってくると髪の毛へ栄養や酸素を運ぶエネルギーが減りつやがなくなったり、パサつきの原因になります。
また、免疫機能が落ちてしまうことにより起こるインフルエンザやcovidなどの
感染症や炎症はその後の抜け毛の要因にもなります。
アウターケアをしっかりするとともに、インナーでも潤いを大切にすることで自分の肺を守り髪の毛や地肌を労わりましょう。
秋の過ごし方
生活における養生として秋はあくまでも物事を整理したり、仕上げたりする時期ととらえて、
無理に新しいことを始めてエネルギーを過度に消費しない生活をしていくことが大切です。
3つのポイントにまとめましたので参考にして秋の過ごし方を考えてみましょう。
「早寝早起」
春と夏は少しくらい夜更かししてもいいのですが、秋は早く寝た方が良いとされています。
また、朝は鶏の鳴き声と共に早く起きるべきということです。
時間で言うと5時〜6時ごろの起床がベスト!
早く寝るというのは気(エネルギー)を養うことでもあるのです。
段々と昼は短く夜は長くなっていきますので、睡眠時間を多くとって夏よりも活動時間を減らしていくといいでしょう。
心静かに過ごす
秋分を過ぎると、日照時間がだんだん短くなり、木の葉が枯れて落ちるように、寂しさや悲しさを感じることもありませんか?
こういった時には髪の毛を見るだけで、落ち込んでしまうと言う方も多くいらっしゃいます。
気持ちが悲しく落ち込むと、肺の機能が消耗してしまい弱ってきます。
先ほどの古典「黄帝内経」では憂鬱や不安、悲しい時はアクティブに身体を動かせば、気分を晴らすことができると記されています。
なるべく心静かに過ごすことを心がけ、どうしても気分が落ち込む時はなんでもいいので体を動かすようにしてみましょう。
乾燥や冷えに注意する
季節の変化により皮膚の防衛力が手薄になります。
薄着をしてからだの熱や水分を逃がしたりして、かぜを引かないように気をつけましょう。
汗をかいたらすぐに拭いてください。
また、乾燥対策も大切。
食べものでは肺を潤すと言われる白の食材、みずみずしい果物を食べ、粘膜を刺激しやすい辛いものなどはひかえましょう。
秋が旬の果物や野菜は潤す食材が多いですから、まずは旬のものを食べるようにすると良いですね。
4.まとめ
秋というのは春に芽吹き、夏に成長したものを収穫していく季節。
髪の毛にもあてはまります。
夏までに行ってきた毛活を秋バージョンに切り替えて、次の春の芽吹に繋げていきましょう。
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