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2023.07.21
COLUMN
夏の養生(ようじょう)
こんにちは。
漢方薬・生薬認定薬剤師のまっきーです。
毎日ジメジメムシムシ暑いですね。
夏バテはしていないですか?
夏は太陽の季節。一年中で最も体力を消耗する季節となります。
高温多湿である日本の気候は、日本人の体質にも大きな影響を与えています。
今日は東洋医学的にみた夏の養生(ようじょう)についてご紹介します。
ご存知の通り、夏を過ぎて秋になると毛活女子にとって憂鬱な
「抜け毛多くなった!?」という季節がやってきます。
夏の時期の過ごし方でこの「抜け毛多くなった!?」は変えることが可能ですので
ご参考になさってください。
※養生とは…生活に留意して健康の増進を図ること
【目次】
-1.東洋医学的な夏とは
-3.夏の過ごし方
-4.今回のまとめ
東洋医学的な夏とは
約2000年前に書かれた漢方の古典「黄帝内経(こうていだいけい)」には、
夏の3ヵ月のことを蕃秀(ばんしゅう)と言って、
夏の養生法が次のように述べられています。
「夏は天地の陰陽の気が活発に交流し、生きるものすべて花咲き実る盛んな時。
人々は夜更かしせず、朝は早起きし、日の長いのに倦むことがないようにする。
精神的にのびのびし、肉体的にはうっとうしさを除いて陽気を外へ出す。
発散させ、鬱積しないように気をつける。」
夏の養生を実践できないと、秋になると不都合な症状が現れるということ。
夏の不養生がなぜ髪の毛に影響!?
①夏場に特有の邪気と呼ばれる「暑邪(しょじゃ)」という考え方
太陽のエネルギーをもっとも受けると言われるこの「暑邪」は、
上に向かって燃え上がる炎のような性質をもち、体の中に暑邪が入り込むと、
ほてり、のどの乾き、むかつきといった熱中症のような症状が起こります。
また暑邪は湿邪と言う湿気とセットで体に入り込みやすく、
気血水のバランスを崩して精神的な症状や胃腸症状などを招き、
髪の毛にも十分な栄養や酸素が届きにくくなってしまいます。
②頭皮への紫外線刺激
これにより酸化→頭皮の炎症につながりやすくこれも抜け毛の原因に
③冷房の効いた室内と屋外の温度差
これは、自律神経のバランスを崩すきっかけになることもあります。
自律神経の乱れは女性ホルモンのバランスを乱す原因になり、これも抜け毛の原因になります。
夏の過ごし方
まずは暑邪や湿邪が体に入り込まないように、
日ごろの過ごし方を意識することが大切です。
- 夏の水分補給はとても大切ですが、一度にがぶ飲みしたり、冷たい飲料ばかりとっていると胃腸を弱らせますので注意して下さい。
- 冷房の室内にいることが多い方は、この時期運動をして発汗すると良いです。これは汗を発散する事で体の内部に溜まった陽気を外に放出し、熱をこもらせないようにするという働きがあります。うまく陽気が発散できないと、頭皮も含めて体全体に熱がこもり冷房や冷たい飲み物を欲するようになり胃腸が弱る原因になります。
- 夜は遅く寝ても、朝は早めに起きて動くようにしましょう。ただし、毛活女子さんは東洋医学的に夜の11時〜2時までが髪の毛を養うゴールデンタイムですからなるべくこの時間帯には睡眠に入っていると良いです。
- 冷房の効いた室内と屋外の温度差による自律神経のバランスを崩すきっかけにならない様に気をつけましょう。
- 室内用の衣類、外出の際は、帽子や日傘、サングラス、扇子などを必ず使うようにしましょう。帽子や日傘は暑さを軽減するだけでなく、頭皮や毛髪を紫外線から守ってくれる役割があります。夏場は肌だけでなく、毛髪も暑さや紫外線によって大きなダメージを受けることを忘れないで下さい。
今回のまとめ
夏になると良く見かける光景があります。
冷房が効いたカフェで、甘いコールドドリンクを飲んでいる女性達です。
甘い飲み物は体に湿気を呼び、冷たい飲み物は体を冷やして胃腸負担につながります。
毛活女子のみなさんは、ここはなるべく砂糖控えめのホットドリンクのお気に入りを探して
夏の養生のひとつに加えて下さいね。
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