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2023.06.23
COLUMN
女性ホルモンと髪の毛の関係
こんにちは。
漢方薬・生薬認定薬剤師のkikka恵比寿店まっきーです。
女性の薄毛の原因は色々ありますが、その1つに女性ホルモンとの関係があります。
女性ホルモンはエストロゲンとプロゲステロンの2種類があり、このうちエストロゲンが髪の健康やツヤを保つのに影響すると言われています。
髪の毛の成長を促し、髪自体の太さやヘアサイクルに働きかけると言われているエストロゲン。
今回は、どのように作用しているのか、抜け毛とどのように関わりがあるのかお話します。
【目次】
-3.近年は20代、30代でも女性ホルモンが関係する薄毛が増加
-4.今回のまとめ
女性ホルモンの分泌量は年齢によって変化
女性の薄毛は更年期以降に気になることが多いです。
これは加齢によってホルモンバランスが乱れ始めるためと考えられています。
女性のホルモンバランスは年齢によって変動があり、
10代後半から30代をピークに減少をはじめ、閉経が近づくと血中濃度が大きく下がり始めます。
話はそれますが、女性は産後に抜け毛が目立ち始めることがありますよね。
これは妊娠中に女性ホルモン分泌量が増加し、抜けにくくなっていた髪の毛が産後、
女性ホルモンのバランスが元に戻るためと言われています。
これを出産後脱毛と呼びますが、自然現象で一時的なもののため、多くの人は時間がたてばもとに戻ります。
女性ホルモンは髪の成長に影響
女性ホルモンは男性ホルモンから作られるのはご存知でしたか?
女性ホルモンが加齢などにより分泌が減ってくると男性ホルモンの割合は相対的に増加しやすくなります。
頭皮にはこの男性ホルモンをジヒドロテストステロンへと変化させる酵素があり、
男性ホルモンから変化したジヒドロテストステロンは髪の毛の成長期を短くして抜け毛へと繋がる原因になります。
このジヒドロテストステロンが関与する抜け毛を男性ではAGA、女性ではFAGAと言います。
このため、女性ホルモンはヘアサイクル(毛周期)に密接に関わっていることが指摘されているんです
ヘアサイクルとは髪の毛が生え始めてから抜け落ちるまでの周期のことで、
「成長期」「退行期」「休止期」のサイクルからなっています。
毛髪のほとんどは成長期といい2〜6年ほど成長し続ける期間
その後、退行期で髪の成長が止まり、休止期に入ると新しい毛をはやすために脱毛が起こります。
女性ホルモンはこの退行期や休止期を抑制する作用があると考えられており、
女性ホルモンの乱れが続くことで、髪の毛の成長期間が短縮され抜け毛に繋がりやすくなってしまうんです。
近年は20代、30代でも女性ホルモンが関係する薄毛が増加
kikkaには更年期以降のお客様だけでなく20.30代のお客様も多く来店しています。
年齢的には女性ホルモン分泌のピークを迎えている年代です。
こういったお客様は女性ホルモンの分泌が減っているのでしょうか?
女性が生涯で分泌する女性ホルモンの量はわずかティースプーン1杯分。
この微量の女性ホルモンは血流を通して全身に巡っています。
そのため、十分な女性ホルモンが分泌されていたとしても
冷えなどで血流が滞っていれば女性ホルモンも巡りづらくなる。
その分布が偏ってしまうと髪の毛にも影響がでるのは想像がつきますよね。
ホルモンバランスが悪いといって、
女性ホルモン作用のあるサプリメントやイソフラボンを摂取しても
髪の毛の状態が改善しないケースはここに理由がある場合があります。
今回のまとめ
女性ホルモンのケアをしていくことは、アウターケアをするのと同じくらい大切です。
あっと言う間にお悩みを解消してくれる魔法はありませんから、
アウターケアもインナーケアも地道にコツコツと継続することがいちばんの近道。
髪の毛のお悩みを抱えている方はぜひインナーケアも心がけて
ホルモンバランスも日々整えていくようにしましょう。
まっきーのコラムでは今後、女性ホルモンバランスを整えていくことを中心に、
東洋医学に基づいた季節や日々の養生について載せていきたいと思いますので毛活にお役立てください♪
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